ICO
あらすじ
全てはしきたりなのだと。
古くから伝わるこの村だけの悲しいしきたり。
その村には数十年に一度、
頭に角をもった赤子が生まれる。
赤子は普通の子供よりも丈夫で、病に倒れることも、怪我をすることもなく
智恵に輝く瞳をもって生まれる。
しかし生まれた幼子は、13歳になると、
「霧の城」へ、その身を授ける「ニエ」となる運命をも持っていた。
決して逃れることの出来ない運命と闘う少年イコ
彼は、霧の城で
囚われた白く美しい少女と出会う_____
by春
本の冒頭
初っぱなから引き込んでくれるじゃない!さすが宮部さん!!!
ホント宮部さんの小説って風景が綺麗。
ほこりひとつひとつまで、
ひかりに反射するところまで、目に見える様だわ。
この描写力があってこそ、ICOの美しい世界観が再現されてるのよね・・・。
ジャンル的にはファンタジーになるんだろうけど
これはゲームやったひとでもかなり満足な出来なのでは??
あ、ゲーム自体はやったことがないんだけど
気になっております。
でもきっとトトはオリジナルだよね・・・・
トトーっ!!
まじほっとするシーンとぞっとするシーンのかき分けがうまいです。
そして、影の様にジリジリ迫ってくる感じもちょとやみつき。
主人公イコの切ない生い立ちをさ、
イコを大切に思ってるひとを通じて伝えるのって凄い!!
詐欺!!(泣けるから
前半てイコの心理描写ってほとんどないんだけどさ
周りのフィルターを通してイコを伝える・・・・。
さらっとしか書かれなかった本当の両親。
村を追われるのはどんなにつらいとこだったろう。
そしてその両親の哀しみを代わりにつぐことになった村長と継母。
自分の心がむしろ石であったなら__という描写には胸を締め付けられました。
親友のトト。
・・・こいつにいたっては分かってたのに、想像通りだったのに
想像以上だった・・・。
あんな短い間でトトのことすごい好きになってたんだなー
(さすが宮部マジック!!
そして絶対的な存在感がある霧の城。
霧の城はしゃべらないのに、
動くわけでもないのに・・・
冒頭からすごい存在感。
もう本当に立派な表紙の重厚な古い物語を読んでいるって感じだ!!
きっとゲームの雰囲気をほんとうに尊重してかいてらっしゃるんだなー。
ことあるごとに風が吹く話です。
そのかぜは、ときに優しく、ときに悲しい。
最初から「少年が生け贄になって霧の城へいく」
っていうのは分かってたけど、
目が離せない宮部マジック!!!wwww
この人の文章には、先を期待せざる終えない何かがある!!!
展開の軽快さには心躍らされるしね。
まだ第一章を読み終わったばかりだけど
まだ肝心の少女とであってないけど
もうICOの虜です。
自分が作品の中に入り込めちゃうファンタジーなんて
幸せ以外の何者でもないわ。
もうあたしもICOの無事を想う村人です。
物語のような進みなのでちょっと童心に返っております。
[0回]
PR